FXの初心者向けスイングトレードとは? メリットとデメリットも簡単に解説!

スイングトレードとは短期売買の手法の一つで、数日〜数週間で取引を完結させるのが基本です。為替相場の短期的なトレンド(潮流)を巧みに捕らえて、1日で取引を終えるデイトレードよりも大きな値動きを利益に変えていくことをめざします。

スイングトレードのメリットとデメリットとは?

FXのスイングトレードの一番の魅力は、会社勤めなどの傍らでもチャレンジしやすい短期売買の手法であることです。数秒〜数分で決着をつけるスキャルピングや、翌日までポジションを持ち越さないデイトレードは、為替相場をずっと観察し続けることが前提となります。

これに対し、数日〜数週間にわたって続くことが見込まれる相場のトレンドに乗るというのがスイングトレードの基本戦略です。したがって、仕事の合間などにスマートフォンなどで為替チャートを見てトレンドの継続を確認できれば、そのまま放置しても大丈夫です。

スキャルピングやデイトレードと比べれば、とっさの判断や速やかな売買注文の発注などといった対応も求められません。

発注スピードが、勝敗を大きく左右することも考えにくいスタイルと言えます。そういった意味では、短期売買の手法の中で最も初心者向きであるとも言えるでしょう。

また、スイングトレードでは副産物として、ポジションを決済するまでスワップポイント(金利差調整分)が日割りで得られることがあります。スワップポイントとは、通貨ペアのうちで金利の低いほうを売って、金利が高いほうを買うというポジションを建てた場合に得られる利益です。

ポジションを建てている期間が長くなればなるほど、より多くのスワップポイントが蓄積されることになります。ただ、逆に金利の高いほうの通貨を売って、金利が低いほうを買うポジションを建てると、投資家側がスワップポイントを負担することになるので注意しておきましょう。

では、スイングトレードのデメリットとしては、どういったことが考えられるのでしょうか? まず、コロナショック(新型コロナウイルスの世界的なパンデミック発生)やブレグジット(英国の欧州連合離脱)などといった騒動が勃発して為替相場が急変した局面での対応が難しいことが挙げられます。

スキャルピングやデイトレードは為替相場を観察し続けているので、即座にポジションを閉じてしまうなどの措置を打てるでしょう。しかし、スイングトレードは数日〜数週間先までの流れを先読みしてポジションを建てています。
突発的なアクシデントが発生するとそのシナリオが崩れてしまい、そのタイミングで相場を見ていなかったら、対応が遅れてしまうことになります。そういった事態に備えて、ポジションを建てた時点で同時に損切り(損失の拡大を防ぐ処分売り)のための逆指値注文を入れておくのが賢明でしょう。

また、スキャルピングやデイトレードと比べるとポジションを建てている期間が長くなり、その間は他の取引に資金を回せません。他の短期売買の手法よりも資金効率が劣るのも確かです。

さらに言えば、スキャルピングやデイトレードで狙う相場の小刻みな上下動は頻繁に繰り返されていますが、数日〜数週間に及ぶトレンドはつねに発生するものとは限りません。つまり、エントリーのチャンスは他の短期売買と比べれば限られてくるわけです。

にもかかわらず、スイングトレードに取り組んでいるトレーダーの中には、さほどチャンスではなくてもついついポジションを建ててしまう人がいます。そういったケースでは大した利益を上げられないどころか、ムダに損失を計上してしまうハメになりかねません。

スイングトレードに最適な通貨ペアとは?

FXのスイングトレードでは、為替相場のトレンドに乗じる順張り(トレンドフォロー)の投資が大前提となってきます。こうしたことから、ターゲットとする通貨ペアは、トレンドが明確になり(方向感が定まり)やすく、できるだけその周期も長くなるものが理想的だと言えるでしょう。

加えて、やはり短期売買のスタイルなので、いざという場面ですぐに決済できるためにも取引量が多い通貨ペアを選ぶのが無難です。これらの観点から候補を絞り込むと、やはり米ドル/円が筆頭に挙げられ、ユーロ/米ドルや豪ドル/円なども選択肢に入ってきます。

ボラティリティ(変動幅)が大きくなりやすいという点では英ポンド/円や英ポンド/ユーロなども魅力的ですが、前述した通貨ペアと比べれば攻略の難易度は高そうです。取引が活発化してトレンドが明確になりやすい時間帯も、欧州市場がオープンしている時間帯(サマータイム期間は日本時間の16~24時、ウインタータイム期間は日本時間の17~25時)にほぼ絞られてきます。

初心者でもすぐに始められる! スイングトレードの取引手法の基本とは?

非常に短期的な為替相場の動向には、ファンダメンタルズ(政治・経済などの環境)があまり関係しないケースが少なくありません。こうしたことから、スキャルピングやデイトレードは基本的にテクニカル分析を中心に戦略を練っていくことになります。

スイングトレードもテクニカル分析が主軸ですが、最長で数週間といった期間のポジション保有もありうるので、ファンダメンタルズ面にも注意を払う必要が出てきます。

事前予想と大きく違う数値の経済指標が発表されたり、中央銀行が緊急利下げに踏み切ったりといったファンダメンタルズ面のハプニングが発生すると、新たなトレンドが発生したり、それまでの流れが転換したりするケースがよく見受けられます。

テクニカル分析のやり方については、まず日足や週足のチャートで、目の前の為替相場でどのようなトレンドが生じているのかを分析することから始めます。これは、数日〜数週間における相場の大きな流れ(潮流)を把握するための作業です。

トレンドの向きがわかれば、次は1時間足~6時間足といった時間軸の短いチャートで、エントリーのチャンスを探ることになります。特定のトレンドを形成中でも一時的に流れが反転する局面が訪れるので、そういったタイミングを待ち構えるわけです。

ポジションを建てた後は、やはり1時間足~6時間足を見ながら決済のタイミングを待ち構えます。スイングトレードでは、上値抵抗線として作用していたトレンドライン(隣り合う高値同士を結んだ直線)を上抜いたり、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へと突き抜けたりするなど、テクニカル分析で典型的な「売買のシグナル」と位置づけられている現象がエントリーチャンスとなりがちです。

また、目の前の為替相場が買われすぎなのか売られすぎなのかを判定するオシレーター系というテクニカル指標も重要な判断材料の一つとなってきます。ただし、特定の指標だけで決めつけず、複数を見比べて総合的に判断するのが肝心です。

まとめ

相場を凝視し続けなくても取り組めるスイングトレードは、スキャルピングやデイトレードと違って、FXの初心者や本業が忙しい人でもチャレンジしやすい短期売買の手法です。数日〜数週間にわたって継続することが見込まれるトレンドに上手く乗るのが基本戦略ですから、テクニカル分析で相場の流れを冷静に分析しましょう。

頻繁に相場の推移をチェックする必要はありませんが、突発的な事態が発生することを踏まえて、損切りのための逆指値注文は必ず入れておくのが賢明です。