FXの初心者でもすぐ始められる!? デイトレードの基礎知識をわかりやすく解説!

デイトレードとは、ポジションを建てたその日のうちに決済を行って取引を完結させる手法のこと。ポジションを翌日以降に持ち越すと、想定外の展開に巻き込まれる可能性が高まり、レートの変動幅もより大きくなりがちなので、そういったリスクを避けて短期決着に終始するというのがデイトレードの戦略です。

デイトレーダーの始め方と心得えとは

はじめに、初心者の方に3つの手法をご紹介します。1日で決着をつけるデイトレードは短期売買の一種で、その中でもわずか数秒〜数分で取引を終えてしまう手法は「スキャルピング」と呼ばれています。短期売買でももう少し長い時間軸で取り組む手法で、数日〜数週間のポジション保有を前提とするのが「スイングトレード」、数カ月間のスパンで臨むのが「ポジショントレード」です。

「自分との戦い」とも言われるデイトレードでは、自分がチャンスだと判断したタイミングで機動的に取引を行っていくことになります。したがって、市場の値動きをずっと観察し続けることが求められてくるので、本業の仕事が忙しくてその時間を確保できない人には不向きだと言えるでしょう。

ただ、外国為替市場は24時間にわたって世界のどこかで取引が行われています。FXのデイトレードは株式などと比べれば、取り組みやすいとも言えそうです。

睡眠時間を大きく削ってしまうと日常生活に支障をきたしかねません。自分の1日の生活リズムを考えて、取引時間を設定するようにしましょう。仕事を終えてから就寝までの数時間に限定してデイトレードに挑戦するのも一考です。しかも、日本時間の深夜は欧米の外国為替市場がオープンしている時間帯に相当します。

一方、判断を迷っているとせっかくのチャンスを逃してしまいますから、必然的にデイトレードにはスピーディーな対応が求められてきます。一度の取引で狙える値幅(レートの変動幅)もおのずと限られてくるので、小さな利益を着実に積み重ねていくという作戦になります。

そうなると、大きな損を被るのは禁物。相場の動きが予想と外れた際、むやみに粘っていると深傷を負いかねません。潔く見切りをつけて決済し、小幅なうちに損失を確定させることも求められてきます。いわゆる“損切り”です。

こうした心構えで取り組むなら、FXのデイトレードは株式などと比べて資金的なハードルがさほど高くないと言えるでしょう。たとえば、1年間に100万円を稼ぐことを目標と定めた場合、期待できるリターン(収益率)が5%だったとしたら、株式の場合は2,000万円(信用取引を用いた場合はその約3分の1)の元手を投入する必要が生じます。

これに対し、最大25倍のレバレッジを効かせられるFXなら、80万円の証拠金で同じリターンを追求できる計算になるのです。もちろん、むやみに高いレバレッジを効かせてしまうのは避けるべきで、あくまで比較のために取り上げた例にすぎませんが、もう少し目標額を引き下げて低めのレバレッジで取り組んでも、他のデイトレードよりもチャレンジしやすいと言えるかもしれません。

デイトレードのコツと、メリット・デメリット

デイトレードに挑戦する際には、①どういったパターンになったらどのような売買を行う、 ②どの程度の利益が発生した時点で決済する(利益を確定させる)、③どの程度の損失に達したら損切りを行う−−などといった自分なりのルールを定めておくことがコツです。

自分のルールを定めずに行き当たりばったりのトレードを繰り返していると、いたずらに失敗ばかりを繰り返してしまうハメになりかねません。


なお、デイトレードを始めるには当たっては、取引に集中できるように専用の部屋を用意したり、様々な情報を一覧できるように多数のモニター画面を用意したりするのが望ましいというアドバイスもよく耳にします。しかしながら、そういった環境以上に大切なのはマイルールの確立とその厳守ですし、億の財を成している著名トレーダーの中には2台程度のモニターしか使っていない人もいます。

デイトレードのメリットとしてまず挙げられるのは資金効率の高さでしょう。決済代金を次の一手に投入して回転を効かせたトレードを展開できるのです。

その点、中長期的なスパンで取り組む場合には、そのポジションのために充てた資金を決済まで動かせないことになります。しかも、その間にレートは上がったり下がったりを繰り返していくはずで、展開次第ではストレスを感じるかもしれません。

また、冒頭でも触れたようにデイトレードはすぐに決済を行うので、途中で想定外の展開に巻き込まれてしまうリスクも低くなります。ポジションをオーバーナイトする(次の日まで持ち越す)と、自分が寝ている間に米国市場で波乱が発生して翌朝に血相を変えるといった事態も発生しますが、デイトレードなら無縁です。

反面、先に述べたようにデイトレードでは1回の取引で狙える値幅には限界があり、資金的に余裕があって無理せず大きなポジションを建てられる人でなければ、一気に大きく稼ぐことは難しいと言えるでしょう。加えて、基本的には相場の動きをずっとウォッチし続けることは求められてきますから、時間的な制約が生じますし、日々続けていくうえでは相応の気力も消耗することになりそうです。

デイトレーダーの年収と税金は??

会社員や主婦の方も行っているデイトレードですが、いったいどれくらいの利益を稼ぐことが可能なのでしょうか? 多くの人が気になるところでしょうが、当然ながら個々のトレーダーのスキルやセンス、元手の金額、相場環境などによってかなりの違いが生じます。

FXのデイトレードで億超えの資産を築いた投資家もいれば、失敗続きで資金が底を尽きてしまった投資家もいるのが現実でしょう。巷では“億り人”とも呼ばれる億超えトレーダーの中には、わずか数十万円の元手からスタートした人も見受けられます。

成功している人に共通しているのは、自分の投資スタイルとルールをきちんと決めて、損失を小幅にとどめるために“損切り”を徹底しつつ、短気を起こさずコツコツと利益を積み上げていくという姿勢を貫いていることでしょう。元手が限られているうちはなかなか資産が増えないものの、100万円、300万円。500万円、1000万円などといった大台に乗せるにつれてトレードに投入できる資金が増えていき、より大きな利益を狙えるようになります。

ただし、FXで稼いだ利益からはしっかりと税金が徴収されます。本来、年収2,000万円以下の給与所得者は勤務先が「年末調整」という精算作業を行ってくれるので、確定申告を行う必要はありません。

しかし、副業であるFXで利益を得て給与所得や退職所得以外の所得の年間合計が20万円を超えると、本業の年収が2,000万円以下の給与所得者であっても確定申告の義務が生じます。

FXで得られた為替差益やスワップポイントは、「雑所得」として確定申告を行うことになります。ただ、他の「雑所得」に該当する収入とは区別して税額が計算される「申告分離課税」の対象となっているので注意しましょう。

取引時に売買手数料や入金時の振込手数料などが発生していれば、それらを必要経費として差し引いたうえで、その年の利益と損失を通算した金額に対して20.315%の税金が課されます(復興特別所得税を含む)。なお、FXでの利益は「日経225先物」などの株価指数先物取引との損益通算も可能です。

まとめ

デイトレードは資金効率の高さとオーバーナイトのリスクがゼロであることが魅力で、コツをつかんで自分の投資スタイルを確立できれば、着実に利益を積み上げていくことも可能です。ただ、狙える値幅はどうしても小さくなりますし、コツコツと地道にトレードの回数を重ねていくことも求められてきます。

やはり、自分自身の性格や本業との兼ね合いなどによって、デイトレードには個々に向き不向きがあると言えそうです。FXならごく少額からチャレンジできるので、まずは自分の適性を試してみてはいかがでしょうか。