FXの取引でよく耳にするロット(Lot)とは? 正しいロットの決め方を解説!

FXの取引では、ロット(Lot)という言葉は盛んに用いられます。ロットの直訳は「ひとまとまり」で、FXでは通貨ペアを売買する際の取引単位を意味しています。

FXにおけるロット(Lot)とは?

そもそもロット(Lot)は製造業においてよく用いられている言葉で、「製品を同じ条件で生産・販売する際の取り扱い最小単位」という意味合いです。 製品Aが1ロット=12個であるのに対し、製品Bでは1ロット=30個であるなど、個別に取り扱いの最小単位は異なっています。

FXにおけるロット(Lot)とは、通貨ペアを取引する際の最小単位のことです。FX会社や通貨ペアの違いによって、 1ロットが具体的にどれだけの通貨単位を指すのかは異なってきます。

たとえば、1ロット=1,000通貨単位のケースもあれば、1ロット=1万通貨単位であるケースもあります。言い換えれば、所定の1ロット以下では取引できないルールになっているわけです。

FXの取引画面では、売買の注文数量をロットで入力するのが通常パターンです。数量の欄には、カッコ書きでロットと記載されています。

ロットという単位を用いるのは、レバレッジを効かせてより多くの数量を取引できるというFXの特徴に理由があります。注文数量を通貨単位で入力すると、ケタ数が多くなって間違いが生じやすくなるのです。

たとえば、10万通貨を取引したい場合に通貨単位数で入力しなければならないケースだと、0を5ケタも並べることになり、うっかりミスが発生する可能性が考えられます。その点、1ロット=1万通貨単位で10万通貨を取引したいなら、数量(ロット)の欄に10と入力するだけで済みます。

なお、ロットの代わりに「枚」という言葉が用いられるケースもあります。1枚=1万通貨単位のため、10万通貨を売買したいなら、枚数の欄に「10」と入力するわけです。

1度の取引で発注できる最大ロット数は、FX会社や証券会社によって異なっています。無制限のところも存在しますが、上限が定められているケースのほうが主流です。

FXでは、ロットと共にpipsという専門用語もよく使用されます。pipsとは、通貨の変動値幅の最小単位です。

1ロット=1万通貨単位の場合、1ロットの取引で1pipsの為替変動は100円の損益をもたらす計算になります。10ロットの取引で1pipsの為替変動なら1,000円、あるいは1ロットの取引で10pipsの為替変動でも同じく1,000円の損益となります。

Lot(ロット)の計算方法

1ロット(Lot)の取引に必要となる証拠金の金額は簡単に計算できます。その計算式は、「現在の為替レート×1ロットの通貨単位÷レバレッジの倍率」です。

たとえば、米ドル/円の為替レートが1米ドル=105円で1ロットが1万通貨、レバレッジで25倍なら、「105円×1万通貨÷25=4万2,000円」となります。つまり、4万2,000円の証拠金を預ければ、1ロットの取引が可能だということです。

このケースでレバレッジを効かせられない場合、1ロット(Lot)の取引には「105円×1万通貨=105万円」が必要です。最大限の25倍までレバレッジを効かせれば、その25分の1の資金で同様の利益を追求できるわけですが、その反面、予想とは逆に為替相場が変動すると、被る損失も大きくなります。

先程の計算式で導き出した証拠金は、あくまで1ロットの取引を行うために必要となる最低限の金額です。そのギリギリの金額しか預けていない状態だと、損失が出た場合にすぐさま証拠金不足に陥るリスクが高まります。

しかも、ロット数が多ければ多いほど、それだけ大量の取引を行っていることを意味します。

投入できる資金が潤沢にある投資家でない限り、ロット数の多い取引を行うためには、おのずとレバレッジの倍率を高くすることになります。レバレッジの倍率が高いと、建てているポジションで評価損が発生した場合に証拠金がより大きく目減りします。

Lot(ロット)とレバレッジの関係性

つまり、レバレッジとロット、必要証拠金との間には密接な関係があるということです。ロット数やレバレッジの倍率が変わると、必要となる証拠金の金額も違ってきます。

先程の例と同じで、1ロットが1万通貨、1ドル=105円の時点で1ロットのポジションを持っていると仮定しましょう。その際、レバレッジが1倍なら「105円×1万通貨単位=105万円相当」の証拠金が必要ですが、最大25倍のレバレッジを効かせれば「105万円÷25=4万2,000円」で済みます。

しかし、25倍はさすがに高すぎるので5倍に倍率を下げようと思ったら、「105万円÷5=21万円」の証拠金が最低限として必要です。一方で、手元に21万円を預けて25倍のレバレッジを効かせた取引を行いたいと思った場合、前述の条件なら1ロット当たり105万円なので、「21万円×25÷105万円=5」で5ロットのポジションを建てられます。

リスクを考えたFXロット数の決め方は?

もちろん、このケースも5ロットのポジションが建てられるからといって、25倍ものレバレッジを効かせて必要最低限の資金しか預けていないと、すぐに証拠金不足に陥りかねません。先程も指摘したように、ロット数を増やしたり、レバレッジの倍率を高めたりすればより大きな利益を狙えるというメリットがある一方で、それだけ大きな損失も被りかねないというデメリットも出てくるのです。

レバレッジはフルに効かせないこと、つねに必要証拠金よりも多めの資金を預けることを大前提としましょう。そのうえで、自分が建てているポジションの実際のレバレッジ(実効レバレッジ)をきちんとチェックしておくことが大事です。

とはいえ、簡単に確認可能で、「現在の為替レート×建てているポジションのロット数÷口座残高」の計算式ですぐにわかります。実効レバレッジが高すぎるなら、ロット数を減らしたり、預ける証拠金の金額を増やしたりして調整・管理します。

初心者の場合は、まず1倍のレバレッジで取引をスタートするのが基本だと言われています。そして、取引に慣れてくるのにしたがって、実効レバレッジを2〜3倍程度まで高めながら、少しずつ様子を見ていくのが無難でしょう。

まとめ

八百屋さんで、「キュウリ1山100円」といった感じで取引されているように、FXにもロット(Lot)と言われる通貨ペアの最小取引単位があります。ただ、FX会社や証券会社によって、1ロットに該当する通貨単位数が異なっているケースがあります。

ロットとレバレッジ、必要証拠金の間には密接な関係があり、過度にリスクを取らないためにも、それぞれを調整してバランスを取ることが大切です。