FXの初心者の「失敗パターン」から学ぶ「勝ちパターン」の秘訣とは?

FXの初心者がやりがちな「失敗パターン」とは?

FXの初心者のよくある取引上の悩みに、「ちょっとでも予想が外れると、すぐにロスカットが執行されてしまう」というものがあります。ロスカットとは、建てているポジションの評価損が一定以上に達した時点で、自動的に決済注文が執行されることです。

ロスカットによって損失は確定しますが、それ以上にダメージが拡大することを防止できるのです。「(口座に預けている資金-評価損)÷その取引に必要な証拠金」が所定の「証拠金維持率」を下回った場合に執行されます。

では、すぐにロスカットに至ってしまうのはなぜなのでしょうか? それは、「レバレッジの倍率が身の丈(口座残高)に合っていない」からです。むやみに高い倍率のレバレッジを効かせていると、わずかな相場変動でも評価損が膨らみ、その結果として口座に預けている資金が大きく減ってしまうわけです。

自己資金の最大25倍までレバレッジをかけられるのはFX取引の大きなメリットである反面、最も注意すべきポイントでもあります。損失にもレバレッジ効果が働いてしまうので、最初のうちは2〜3倍程度にとどめておくのが無難です。

ロスカットに至らずとも、気がつけば口座の残高がどんどん減っていて、ついには底を尽きてしまったという失敗例も少なくない様子です。極端な例では、勝率は5割を上回っているにもかかわらず、なぜか資金が減っていくというパターンも見受けられます。

そういった失敗例に共通するのは、損失が発生した場合になかなか諦めきれなくて辛抱し、結果的に深傷を負っていること。勝ったトレードでせっかくお金を稼いでも、一度の大きな負けで吹き飛んでしまっているのです。

最悪のパターンとも言えるのは、ロスカットを避けるために追加の証拠金を投入し続けるという行動でしょう。相場の流れが反転しない限り、手元の資金は減っていくばかりです。

投資は余裕資金で取り組むのが鉄則ですが、生活費まで注ぎ込み、それでも足りなくてキャッシングなどを利用して借金してしまう人もいるようです。お金を増やすためにFXを始めたにもかかわらず、まさに本末転倒の結果となっています。

一方、「ポジポジ病」というFXの“生活習慣病”にかかっているケースも散見されます。「ポジポジ病」を患うと、相場の動きにかかわらず、つねにポジションを建てている状態でなければ気がすまず、好機でなくても資金を投じてしまう」という症状が発生します。


FXのトレードが楽しくて、まるでパチンコなどのギャンブル依存症と同じような感じでパソコンの取引画面に向き合い、ついついポジションを張ってしまうのです。当然、好機でない局面では損失を重ねかねず、やはり無意識のうちに資金が減っていきます。

FXの初心者が失敗しないための教訓とは?

先に述べたような「失敗パターン」に陥らないため、第一に心掛けておきたいのは、レバレッジを効かせすぎないことです。絶好の好機が訪れた場面で資金が尽き果てていては元も子もありませんから、むやみに大きな取引を行わず、できるだけ資金を減らさないように努めることが大事です。

もう一つ、”損小利大”と呼ばれる投資行動に徹することも重要なポイントとなってきます。これは、損失は極力小さくとどめつつ、利益はできるだけ大きく伸ばすというものです。

実は、FXの初心者の多くは、正反対の投資行動をして失敗しています。予想通りの展開となっている場面では相場が反転しないうちに利益確定を急ぎ、予想が外れた場面では相場の反転を待ち続けて損切りに踏み切らないというものです。

先に述べたように、いたずらに損切りを遅らせると、たとえ勝率が5割を超えていても一度の大きな負けで帳消しになりかねません。ポジションを建てると同時に損切りの注文も入れておき、それを取り消さないという徹底した対応が損失を最小限に抑えるコツです。

FXで「勝ちパターン」をつくる秘策はあるの?

では、FXに必勝パターンはあるのか? おそらく、伝説的なプロの為替ディーラーでも、つねに勝ち続けるのは不可能でしょう。

しかしながら、着実に増やし続けることを達成している人たちは存在しています。彼らの大半が実践していると言っても過言でないのは、前述した”損小利大”です。

もっと具体的に言えば、自分の損切りルールを明確に定めて、それを冷徹に実行しているのです。「損失が投資額の○%に達した時点で見切りをつける」などといったマイルールを掲げ、けっしてそれを曲げません。

損失の確定がもたらす精神的ダメージは大きいものですが、それ以上に辛いのは、含み損がどんどん膨らんでいくのに相場の流れがいっこうに変わらないという状況です。小さな損失は“必要経費”と捉えて、次のトレードに臨むのが賢明だと言えます。

また、FXで着実に資産を増やしている人の多くは、自分の得意なトレードを確立しています。そういった「勝ちパターン」を模索するうえで有効なのは、個々の通貨の特徴を把握することです。

大別すると、日本円や米ドルや、ユーロなどといった先進国の通貨は流通量も多くて値動きも相対的に穏やかになりがちです。これに対し、トルコリラや南アフリカランド、メキシコペソをはじめとする新興国の通貨は、値動きが荒くなりやすいという傾向があります。

さらに、先進国の通貨でも英ポンドは投機のターゲットとされることが多く、特にロンドン市場がオープンしている時間帯は大きく値を飛ばしやすいという特徴があります。こうした各通貨の特徴を知っておけば、おのずと攻略法もイメージできるでしょう。

まずは米ドル/円やユーロ/米ドルといった王道とも言える通貨ペアの観察からスタートし、次第に対象を広げてそれぞれの特徴をつかんでいくのが定石です。

まとめ

本人は気づいていないかもしれませんが、FXの初心者が失敗するパターンには共通点があります。むやみに高いレバレッジ、含み損の辛抱(損切りの不徹底)、性急な利益確定といったものです。

誰しもお金を増やしたくてFXに挑んでいるはずですから、こうした失敗から学び、自分なりの「勝ちパターン」を確立させましょう。