株とFXは何が違うの? 初心者にFXがオススメな理由とは?

FXと株、初心者向けの投資はどっちなの?

FXは「外国為替証拠金取引」とも呼ばれ、様々な国々が発行している通貨を売ったり買ったりするものです。これに対し、企業が発行している株券を売ったり買ったりするのが株式投資です。FXの特徴、株の特徴について整理し、FXと株の違いを比較してみましょう。

FXでは、たとえば米ドルと日本円といったように2つの通貨を組み合わせて取引し、これを通貨ペアと呼んでいます。日本円を売って米ドルを買うとか、米ドルを売って日本円を買うとかいった取引が可能なのです。国内の主要なFX会社や証券会社の場合、投資対象となる通貨は多くても20数種類で、通貨ペアの数で言えば50種類程度です。

これに対し、株で投資対象となるのは東京証券取引所などの株式市場に上場している(株券を一般に公開販売している)企業で、その数は約3,800社に上ります。FXと比べて選択肢が非常に多いということになりますが、裏返せば、その中から有望なものに絞り込む作業は容易でないとも言えそうです。

FXでは、外国為替レート(通貨の両替レート)の変動に収益チャンスを求めて投資を行います。たとえば、日本円に対して米ドルの価値が高まる(円安・米ドル髙が進む)と予想すれば、日本円を売って米ドルを買うわけです。

為替レートは、各国や世界の政治経済の情勢、金利の推移など影響を受けて変動します。一方で、株価にも政治経済などが影響するものの、最も大きな変動要因となるのは個々の企業の業績です。

FXと株では、取引に必要な最小限の費用にも違いが見られます。FX会社によっては数千円から取引を始められるのに対し、株では数万〜数十万円単位の投資額となるのが主流です。数百円や数千円から買える銘柄もありますが、業績や財務などに問題を抱えていて株価が極端に安くなっているケースが多く、うかつに手を出さないのが無難でしょう。

FXの大きな特徴として、レバレッジを効かせた取引が可能なことが挙げられます。預けた資金の最大25倍の取引が可能で、より大きな投資成果を期待できるわけです。

株の場合も信用取引と呼ばれる制度を利用すれば、レバレッジを効かせられますが、約3倍が限度で、FXのほうが圧倒的に有利だと言えるでしょう。そのうえ、株の信用取引は原則として、6カ月以内に決済しなければなりません。

取引時間にも大きな違いが見られます。FXは世界中で取引されているので、日本が夜を迎えても欧州市場や米国市場がオープンし、平日なら24時間にわたって取引が可能です。株のほうも夜間取引が行われているものの、時間帯が限られていますし、取引の大半は株式市場がオープンしている日中(9〜11時30分、12時30分〜15時)に集中しています。

初心者には株ではなくFXをオススメする理由

投資経験が完全にゼロの初心者がチャレンジするとしたら、株よりもFXのほうがオススメだと言えます。その理由について、順に述べていきましょう。

まず、FXで取り扱っている通貨ペアの数は株の上場銘柄と比べてはるかに少なく、投資対象を絞り込みやすいのが理由の一つです。しかも、主要な通貨ペアは世界的にも取引量が多く、いつ注文を出しても買い手や売り手がすぐに見つかって取引が成立しやすいのもメリットです。

その点、株は約3,800社も存在する上場企業の中から有望な銘柄を選び出す必要があります。その中には、取引があまり活発ではなく、買いたい場面で買えなかったり、売りたい場面で売れなかったりする恐れのある銘柄が混じっています。

先に述べたように、レバレッジについてもFXのほうが有利ですし、1〜25倍まで細かく調整できる点も初心者向きだと言えるでしょう。また、FXには強制ロスカットと呼ばれる制度があり、一定以上の損失が生じるとそれ以上の拡大を防ぐ目的でポジションが自動的に決済されます。しかし、株の信用取引にはそのようなセーフティーネット的な機能がなく、損失の拡大次第では「追証(追加の証拠金)」を支払う必要が生じます。

取引時間についても、FXは株と比べて制約がありません。夜間も欧州や米国で活発な取引が行われているので、日中は仕事で忙しい人でも自分のペースで取り組めます。

インカムゲイン(投資を続けている間に期待できる定期的な収益)に関しても、FXではポジションを建てている期間中、スワップポイントと呼ばれる収益が日割りで得られます。これは金利の低いほうの通貨を売って高いほうの通貨を買うと得られるもので、それぞれの発行国の金利差に相当した収益が得られるようになっています。

株式でも配当金というインカムゲインを期待できますが、こちらは1回もしくは2回の支払いとなるのが一般的です。そして、権利確定日と呼ばれる特定の日に株券を保有していることが前提となります。

ただ、税金の申告手続きについては株のほうが簡単に済ませられます。「特定口座」と呼ばれる制度を利用して「源泉徴収あり」のコースを選んでおけば、確定申告を行う必要がありません。これに対し、FXの取引で年間20万円以上の利益を稼いでいる人は、確定申告の必要が生じます。

FXの取引を始めるにはどんなステップを踏めばいいの?

FXの取引は、思い立ったら即座にスタートできます。本人確認証の画像データをアップロードすればインターネット上の手続きだけで口座開設が可能なFX会社や証券会社が登場しているからです。

手続きを終えてIDとパスワードを入手すれば、さっそく自分の取引口座にログインできます。取引口座への入金についても、提携先の銀行のインターネットバンキングを利用すれば瞬時に完結します。

自分の投資戦略やターゲットにする通貨ペアが決まっているなら、為替チャートの推移やテクニカル指標の状況を観察しながらエントリーのチャンスを待ちます。そして、ここぞと思った場面で取引画面を開いて注文内容を入力し、無事に約定すればFXの取引がスタートします。

なお、初心者はまずレバレッジ1倍から始めるのが無難です。取引に慣れてくるにつれて、様子を見ながら2〜3倍に引き上げていくのが定石と言われています。

まとめ

少額から取引でき、投資対象も絞られていて選びやすく、レバレッジの倍率も自由に選べるという点で、FXは株よりも初心者向きと言えます。また、平日なら24時間取引が可能であることも大きな魅力でしょう。

口座開設手続きも簡単でスピーディーですし、費用もかかりません。とりあえず取引口座を作っておいて、それからFXの基礎知識を学んでいくという順番でもまったく問題ないでしょう。