FXの長期保有はやめるべき?長期トレードに向いている通貨と注意点について

FXと聞くと、昼夜問わず画面とにらめっこしながら、頻繁に取引をしている、短期トレードのイメージが強い方も多いと思います。実際その投資スタンスでFXをやられている方も多いですが、実はFXで長期トレードをするケースもあるのです。今回はそのFXの長期保有や長期トレードについて、そのメリットとデメリット、そして向いている通貨について紹介します。

FX長期保有とは?

まFXの長期保有とは、どうゆうことを言うのでしょうか。長期保有の言葉から見ると、長く持ち続けるということになりますが、一つの通貨をずっと買った状態のまま、もしくは売った状態のままであることを言います。この「買う」・「売る」ことを投資の世界では、ポジションを持つと言います。そしてその取り引き取引きを比較的長期に渡って継続しながら投資する手法を「ポジショントレード」と言います。

そのポジショントレードは、数週間から数か月あるいは数年単位に渡って投資を行うことで、期間が長くなることから予測が難しいこと、為替の変動幅の期間が長くなることによって大きくなる可能性があるので、大きなリターンを得られる可能がある反面、大きな損失も被る可能性もあります。なので、FXの長期保有で負けないという見込みも当然少なくなります。

次からは、そのポジショントレードのメリットとデメリットについて説明します。

FX長期保有のメリットとデメリットとは

FXの長期保有のメリット
まずはFXの長期保有のメリットについて説明します。

•時間的余裕が持てる
FXの長期保有のメリットとしてまず挙げられるのが、「時間的余裕が持てる」ことです。これは金銭的なメリットではありませんが、運用においてとても重要なことです。というのも、FXの為替変動が逐一気になって、その度に一喜一憂する生活を想像してみてください。おそらく取り引き取引きをしている最中はずっとチャートと向き合うことになりますし、食事の時間や、ちょっとした休憩時間でもスマートフォンなどで常にチェックしなければいけません。この状態は常に為替変動に対してストレスを抱えている状態が続くことになり、人にもよりますが、決して精神的に安定している状態ではないとも言えます。
それが、長期保有スタンスで投資することで、時間軸の短い価格変動は気にならなくなります。もちろん、日々の情報収集は必要ですし、大きなトレンドなども気にする必要はありますが、この日々のせわしない為替確認から解放されることはとても大きなメリットだと言えます。

•スワップポイントを得られる
スワップポイントは「金利差調整分」といい、低い金利の通貨で高い金利の通貨を購入すると、その金利の差分の利益が毎日得られるメリットがあります。今現在日本は超低金利政策を取っています。その日本円を使って他の国の金利の高い通貨を購入することで、その金利差の利益を毎日受けられます。長期保有の場合、保有期間も長くなりますので、通算すると結構な金額になることもあります。例えば、日本通貨(政策金利-0.1%)でメキシコペソ(政策金利4.25% ※2020年11月現在)を購入すると、差額4.35%のスワップポイントが1日71円も受け取れます。これは10万メキシコペソを購入した場合、1ヵ月に換算すると2,130円、1年換算で25,915円のスワップが発生します。これは、日本の銀行口座に預けた場合の金利と比べると格段の違いがあります。このことは、為替差が逆転するとマイナスになるので注意が必要です。

•大きな利益が見込める
FXで扱う為替は、比較的短期間で変動があるので、短期で取引する投資家が多いのですが、長期的なトレンドを見越して取引をすれば、購入時と売却時の為替差で大きな利益を生むことができます。もちろん、投資中に何があるかを見越すことは難しいのですが、平時で政治や経済などで何もなければ、そのトレンドが続く可能性は高いですし、そうなると短期売買で手数料やスプレッド(買値と売値の差)を払う必要もないので、大きな利益が見込めます。ただし、大きな利益を見込めるということは、反対に大きな損失の可能性もあるということです。なので、最初の通貨選定はもちろん、運用中も損切ルールなどをしっかり定めて、なるべく損失を出さないような取り組みが必要です。また、運用が長期にわたるということは、利益が出ても手元にお金がある状態ではありません。あくまで運用益は、売却(もしくは購入した)際に得られるものですので、そのことも念頭に取引してくださいね。

FXの長期保有のデメリット
反対にFXの長期保有のデメリットについて説明したいと思います。

•レバレッジを高く設定できない
長期保有の場合、為替変動のボラティリティ(価格変動幅)を低く抑える必要があります。というのも、短期保有よりも長期保有の方が、価格変動リスクが起きる可能性が高く、仮にポジションと逆に価格が振れた場合、その変動幅によって証拠金が足りなくなり、強制ロスカットなどで、意図せずポジションを解消する必要が出てくる可能性があります。ですので、一般的に長期保有の場合、レバレッジを低く設定することが多いです。これは一気に大きく稼ぐことが出来ないことにもつながります。

•ピンポイントでの売買ができない
FXを長期保有する場合のデメリットとしてもう一つ挙げられるのが、ピンポイントでのエントリーができないことが挙げられます。短期取引では、チャート分析などから大底を打った際に購入したり、天井で売ったりすることは可能ですが、長期だとその頻繁な売買は、そもそものスタンスを崩してしまうので、前述のメリットの観点からオススメできません。長期保有のポジショントレードの場合は、一時的に損失が出ることも多々あります。実際、損失を抱えたまま投資を続けるのは、精神的にも辛いものです。しかし、その大きなトレンドに自信を持って取り組み、一時的でかつ許容できる損失には、目をつぶって投資を続けていく必要があります。

FX長期保有でおすすめする通貨
それでは、FXで長期保有する際にオススメの通貨は何になるのでしょうか。その条件としてまず挙げられるのは、金利差が大きい通貨になります。金利の差が大きければ当然その分スワップポイントを得られることにつながります。ただし、その分為替リスクも高くなることにも注意が必要です。例えばトルコリラのように、政策金利が15%(※2020年11月現在)と非常に高くても、インフレ率が11.89%(※2020年11月現在)と10%を超える場合は、単純に通貨価値が下がっていきますので為替状況も悪化していき、結果として損失を抱える可能性も出てきます。ですので、金利だけに目を向けるのでなく、その国の状況もきっちり把握した上で、ポジショントレードをする必要があります。

・FXの長期保有でおすすめの通貨01:南アフリカランド
FXの長期保有でまずおすすめしたいのが、「南アフリカランド」です。金の産出量が世界の1/4であったり、レアメタルの生産量も高く、自国の資源が多いことから金利の高い国の中では比較的国内状況は安定していると言えます。しかしこれまで政策金利を継続的に下げていることで、通貨の魅力が下がっていることに加え、対外貿易国の中心が中国であり、その中国の経済状況に影響を受ける可能性が高いと言えます。あわせて取引量が比較的少ないため、価格変動も大きく、購入にしても売却にしても状況を注視する必要があります。

・FXの長期保有でおすすめの通貨02:メキシコペソ
メキシコもメキシコ湾の石油や天然ガスが出ることから、資源国通貨として位置付けられているメキシコペソですが、金利も前述のとおり4.25%と一時期に比べると低くなっているものの、まだまだ高い水準にあります。ただ、中南米という位置にあるこの国はどうしてもアメリカの影響を強く受けてしまいますので、アメリカの情勢次第では大きく変動する可能性があります。また国内の政治環境も比較的不安定で、度々大きな相場変動があったことも注意が必要です。通貨危機による変動はもちろん、原油価格の影響を受けやすい通貨ですので、その状況を鑑みて投資する必要があります。

まとめ

以上、FXの長期保有についてとメリット・デメリットを紹介しました。FXはどうしても為替差ばかり目に行きがちですが、金利差のスワップポイントのメリットがあるのは意外だったのではないでしょうか。外国通貨を長く持つというと、外貨預金が目に浮かびますがFXでも外貨預金と同様に金利によるメリットを享受しながら投資運用が可能です。金利が高い通貨には当然リスクもありますが、また別の視点からFXを見ることで投資の可能性が広がるかと思います。この記事を参考に充実したFXライフを送ってくださいね。