外国為替のリアルタイムチャートの見方と分析のポイントを徹底解説!

リアルタイムチャートはその名称の通り、現時点において外国為替市場で取引されている最新の為替レートの推移まで描き出しているチャートのことです。チャート画面を表示したままの状態にしておくと、どんどん情報が更新されて、新たな描画が進んでいきます。

リアルタイムチャートの見方や、様々な指標を用いた分析方法などについて、徹底的にわかりやすく解説します。

リアルタイムチャートの見方 ローソク足とは?

FXの取引口座にログインすると、取り扱っている通貨ペアの一覧と各々の売値(Bid)と買値(Ask)とともに、リアルタイムチャートの推移も確認できます。リアルタイムチャートは過去から現在に至るまでの為替レートの足跡を示したグラフで、その描画手法の一つで最もポピュラーな存在がローソク足と呼ばれるものです。

ローソク足とは、レートの推移をより克明に記録するために考案された手法で、単に点と点を結んだグラフとは大きく異なっています。ローソクのような形状の独特な記録法を用いており、その状態を見れば、時間の経過とともに為替レートがどのような変動を示していったのかを詳しく把握できます。

1本のローソク足は、ボックス状になった実体部分と、上下に伸びたヒゲ部分(上ヒゲ・下ヒゲ)から構成されています。実体部分の上下は始値(対象期間中において最初につけたレート)と終値(最後につけたレート)、ヒゲ部分の上は高値、ヒゲ部分の下は安値を示しています。

ボックス部分については、対象期間中の相場の方向性によって色分けが行われています。
始値よりも終値のほうが高かった場合は実体部分を白で表示しており、これを「陽線(ようせん)」と呼んでいます。

逆に、始値よりも終値のほうが安かった場合は実体部分を黒色で表示し、「陰線(いんせん)」と呼んでいます。上昇基調が続いたことを伝える「陽線」に対し、「陰線」は下落基調だったことを意味しています。

同じ「陽線」であっても、実体部分の長さで相場の情勢には違いが出てきます。実体部分が短い「陽線」は買いの勢いが持続せず、長くなっている「陽線」は買いの勢いが強かったことを物語っているのです。

同じようなことは「陰線」にも言えます。実体部分が短いケースは売りの勢いが長続きせず、長いケースは売りの勢いが強かったことを示しています。

1本のローソク足が1日につけた4本値(始値、高値、安値、終値)を示しているものは日足(ひあし)チャートと呼ばれ、1週間のものが週足(しゅうあし)、1カ月のものが月足(つきあし)、1年間のものが年足(ねんあし)です。もっと短い時間軸のローソク足も存在しており、5分間の4本値を示したものが5分足、1分間のものが分足です。

時間軸が短いローソク足は短期的な値動きの傾向をつかむのに役立ち、時間軸が長いものは長期的な傾向を探る際に用いられます。デイトレードのような短期売買なら時間軸の短いローソク足、反対にスワップポイント目当ての中長期的な投資なら時間軸が長めのローソク足を主に活用することになるでしょう。

主なテクニカル分析指標とその特徴

チャートや関連指標は過去から現在に至るまでの推移や傾向を示したものですが、それらを判断材料にして今後のレートの行方を予想する方法があります。それがテクニカル分析と呼ばれるもので、前述したローソク足の形状とともに、様々なテクニカル分析指標を活用すると、より確度の高い予想が可能となってきます。

ここでは、主なテクニカル分析指標とその特徴について説明していきましょう。・移動平均線(Moving Average)移動平均線は、一定期間ごとにおける「終値の平均値」の変化を示したものです。

移動平均線が右肩上がりを描いていれば上昇トレンド、右肩下がりを描いていれば下降トレンドにある可能性が高いと判断できます。横ばい傾向にある場合には、方向感の定まらない膠着状態が続いているとみなせます。

一般的なチャートでは、平均値の対象期間が異なる設定になった2本の移動平均線が描画されています。期間の短い移動平均線(短期線)で目先の相場状況を把握し、期間の長い移動平均線(長期線)で大きな流れを探るためです。

また、2本の移動平均線が交差することがあり、その動きからトレンドの転換点を占うことも可能です。短期線が長期線を上抜く現象は「ゴールデンクロス」と呼ばれ、上昇トレンドに入ったことを示唆する「買いのシグナル」と位置づけられています。

反対に、短期線が長期線を下抜く現象は「デッドクロス」と呼ばれています。こちらは下降トレンドに転換したことを示唆しており、典型的な「売りのシグナル」と言われています。

・ボリンジャーバンドボリンジャーバンドは、「価格の大半は特定の値幅内に収まる」という統計学の標準偏差のアプローチに基づいて考案された指標です。通常、為替レートは移動平均線に寄り添うように推移し、大きくかけ離れた動きを示すのはレアケースです。

ボリンジャーバンドではレートが最も収れんしやすい移動平均線を軸に、その次に接近しやすい上限・下限の価格帯を+1σ(シグマ)・-1σ、その次に確率の高い価格帯を+2σ・-2σと定めています。+1σは偏差値60、-1σは偏差値40、+2σは偏差値70、-2σは偏差値30に該当します。

ボリンジャーバンドの+2σ〜-2σの帯は、拡大と縮小を繰り返しながら推移しています。トレンドの転換点が訪れると帯の幅が狭くなり、上昇・下落のいずれかのトレンドが明確になってくると広がっていく傾向があります。

・MACDは「移動平均収束拡散手法」と呼ばれ、移動平均線の改良版とも言えます。移動平均線では単純平均が算出されているのに対し、MACDでは「直近につけた為替レートのほうが今後の値動きに大きな影響を与える」との考え方に則り、「指数平滑移動平均」という特殊な平均値が用いられています。

具体的には、「短期の指数平滑移動平均−長期の指数平滑移動平均」の推移をグラフで示し、これをMACDと呼んでいます。そして、MACDの移動平均線もグラフで示して「シグナル」と命名しており、2つのの動きをもとに相場の情勢を占います。

MACDが「シグナル」を上抜く現象のことを移動平均線のケースと同じように「ゴールデンクロス」と呼んでおり、やはり「買いのシグナル」と捉えます。逆に下抜く現象が「デッドクロス」で、こちらは「売りのシグナル」と考えられています。

・RSI(相対力指数)RSIは、一定期間中における為替レートの上昇幅と下落幅から価格変動の強弱を数値化したものです。その数値をもとに、為替相場の過熱状況(買われすぎか・売られすぎか)を判断できます。

通貨ペアによって違いがあるものの、一般的にはRSIが25〜20の水準を割り込むと売られすぎ、70〜80の水準を超えると買われすぎと判断するのが大まかな目安となっています。ただし、RSIは相場に急激な変動が生じると極端な推移を示し、これらの目安を超えた水準に達しがちです。

あくまでRSIが有効となるのは、為替相場が比較的穏やかなピッチで上昇・下落傾向を示している局面に絞られてくるでしょう。あるいは、ほぼ一定の値幅内で方向感なく上下動を繰り返している局面でも、RSIは強弱を探るモノサシとなってきます。


一目均衡表一目均衡表は、日本で考案されたテクニカル分析指標で、転換線、基準線、先行スパン(2本)、遅行スパンと呼ばれる5本の線から構成されています。基準線が上向きなら上昇トレンドで、ローソク足がその上の水準にあれば、上昇の勢いは強いと判断します。

転換線が基準線を上抜くと、移動平均のケースと同じように「ゴールデンクロス」という「買いのシグナル」、転換線が基準線を下抜くと「デッドクロス」という「売りのシグナル」と捉えます。先行スパン1と先行スパン2に挟まれた部分を「雲(抵抗帯)」と呼び、ローソク足がその上に位置すると相場の勢いは強く、下に位置すると弱いとみなします。

弱い相場が続いた後、ローソク足が「雲」を突破すると上昇の勢いが加速したと考えます。反対に、「雲」を下抜けてしまうと下落色が強まったと判断します。

リアルタイムチャートの分析ポイント

リアルタイムチャートを用いた相場の分析では、最初にローソク足の推移を確認するのが基本となってきます。「陽線」を頻発しながら右肩上がりを描いていたら、強い上昇基調が続いていると判断できるでしょう。

対照的に、連続して「陰線」を描きながら下落傾向を示していれば、売りの圧力が強い様子がうかがえます。そして、移動平均線の向きにも目を向けて、こちらも上昇トレンドや下落トレンドをきちんと示しているかどうかを確認します。

その際、ローソク足と移動平均線の方向性が合致していても、両者のかい離が拡がっている場合は要注意です。相場が過熱して買われすぎたり、逆に売られすぎたりしている可能性が考えられるからです。

やがて相場の流れが反転することが予想されるので、ボリンジャーバンドやRSIなどをチェックしながら警戒したほうがいいでしょう。移動平均線やMACD、一目均衡表などでトレンド転換のシグナルを察知したら、今度は新たな相場の流れに乗って売りや買いのトレードを展開していくことになります。

まとめ

過去と現在における相場の状況をつかめるリアルタイムチャートは、様々なテクニカル分析指標と組み合わせて判断することで、将来の推移を予想することも可能です。ただ、「ゴールデンクロス」をはじめとするトレンド転換や買われすぎ・売られすぎのシグナルを絶対視するのは禁物で、その判定が外れてしまうケースも出てきます。

テクノカル分析の定石は、特定の指標だけで決め打ちしないこと。必ず複数の指標をチェックして、総合的な判断を下すように心掛けましょう。