最大レバレッジ(ハイレバレッジ)のメリットと注意点を徹底解説!

テコという道具を用いると加えた力が増幅されて、重くて自力だけではビクともしなかった重量のものを動かせます。このテコの原理と同じように、限られた力(預ける証拠金)を何十倍にも生かして効率的に利益を追求できるのがFXのレバレッジです。

FXの最大レバレッジとは?

FXの最大レバレッジとは、一度の取引で効かせられるレバレッジの最大倍率のことです。国内のFX会社や証券会社で個人名義の口座を開設して取引を行った場合は、最大25倍のレバレッジを効かせることが可能です。

そして、やはり国内のFX会社や証券会社で法人名義の口座を開設した場合は、個人名義のケースよりも最大レバレッジがはるかに高くなります。その最大倍率は2017年2月に「金融商品取引業等に関する内閣府令」という法律が改正され、さらに「金融庁告示」の公布によって現在では変動制となっており、毎週発表される「為替リスク想定比率」に応じて見直されますが、「最大100倍まで可能」と説明しているFX会社や証券会社が主流のようです。

言い換えれば、最大レバレッジは上限値であり、投資家が過度に高いリスクを取らないために、金融庁によって設けられた規制です。海外に本拠を構えているFX会社はこうした規制の対象外ですので、国内の法人名義口座よりも高い倍率のレバレッジを効かせられるようになっています。

ただ、海外のFX会社は金融庁に登録していないケースが多く、投資家保護に対する姿勢も不明瞭であったりするので、気軽に取引しづらいのも実情です。最大レバレッジの数字だけで判断せず、安心して取引できることも重視するのが賢明でしょう。

それでは、レバレッジのメリットについて解説します。たとえば1米ドル=105円の時点で1万米ドルを買うという取引の場合、外貨預金のようにレバレッジを効かせられない外貨投資では、「105円×1万通貨分=105万円」の資金を用意する必要が生じます。ところが、個人名義のケースで最大25倍のレバレッジを効かせられるFXなら、「105万円÷25=4万2,000円」の証拠金を預けるだけで1万米ドルを買うことが可能です。

このように、ハイレバレッジを効かせると比較的少額の証拠金で大きな資金を動かす取引が可能となり、それだけ追求できる利益も大きくなるわけです。

最大レバレッジのメリットと注意点とは?

先に述べたように、レバレッジの倍率を高めるほど、効率的に増やすことが可能となります。しかしながら、自分が思い描いた方向とは逆に為替相場が動くと、それに伴って発生する損失にもレバレッジが効いてしまうのが難点です。

むやみに高い倍率のレバレッジを効かせていると、発生した損失分だけ口座の残高が減少し、すぐに証拠金不足に陥ってしまう恐れがあります。そういった事態に追い込まれると執行されるのがロスカットと呼ばれる強制決済です。

それ以上の損失拡大を防ぐことがロスカットの目的で、損失の発生で口座の残高が減少し、それぞれのFX会社や証券会社が定めている「証拠金維持率」を割り込むと自動的に決済が行われます。「証拠金維持率」とは、「口座の残高÷必要証拠金×100%」という計算式で算出された数値です。

最大レバレッジを効かせた取引を行う場合に最低限必要となる「必要証拠金」しか預けていなかった場合は、損失が発生した時点で即座に証拠金不足に陥ってしまいます。つねにその取引における「必要証拠金」よりも多めの資金を口座に預けておき、簡単にはロスカットが執行されないように管理しておくことが大切です。

最大レバレッジと実効レバレッジの違いとは?

極めて重要なことなので繰り返しますが、「必要証拠金」しか口座に預けておかない最大レバレッジの取引は、予想通りの相場展開となれば非常に効率的に利益を得られるというメリットがある反面、逆風が吹けば(逆の動きになれば)一瞬にしてゲームオーバーとなってしまいます。先述したように「必要証拠金」に上乗せした入金を心掛けるようにして、実効レバレッジをコントロールするのが賢明です。

実効レバレッジとは、口座に預けている残高(有効証拠金)に対して現在のポジションが何倍の倍率に達しているのかを示した数値です。つまり、そのポジションが実際に効かせているレバレッジの倍率を意味しています。

1米ドル=105円の時点で1万米ドルを買うという先程の例で言えば、25倍のレバレッジを効かせると「必要証拠金」は「105万円÷25=4万2,000円」となります。この金額しか預けていないと、為替相場が105円よりも円高に振れた時点で証拠金不足に陥ります。

しかし、口座に10万円の残高があると実効レバレッジは「105万円÷10万円=10.5倍」にとどまります。5万8,000円分の為替差損(1米ドルに対し5.8円分の円高進行)が発生しなければ、証拠金不足に陥らない計算になります。

こうして実効レバレッジが高くなりすぎないようにコントロールすれば、すぐにロスカットが発生するような事態を避けられるわけです。FX会社や証券会社の中には、自分が新たに建てようとしているポジションの実効レバレッジが瞬時に判明するツールを提供しているところもあります。

まとめ

FXの大きな魅力は、レバレッジを効かせて少額の元手でも大きな利益を追求できることにあります。そして、最大レバレッジはその倍率の上限値です。

最大レバレッジの取引を行うとハイリターンを期待できる反面、損失が発生した場合にもレバレッジ効果が働いてしまい、証拠金不足に陥ってロスカット(強制決済)が執行される恐れも出てきます。したがって、口座残高に余裕を持たせて実効レバレッジが高くならないようにコントロールするのが賢明です。