FXの指値注文・逆指値注文の活用方法、メリットとデメリットについて解説

数あるFXの注文方法の中でも、多くのトレーダーの間で特によく活用されているのが指値と逆指値です。その仕組みやメリット、デメリット、上手な使い方などについて、わかりやすく解説します。

FXの「指値注文」と「逆指値注文」はどんな仕組みになっているの?

今すぐに新規のポジションを建てたり、決済を済ませたりすることを求めている場合には、希望の売買レートを指定しない「成行注文」を用いれば、着実に取引が成立します。ただし、その難点は相場の展開次第で約定レートが異なってくることです。

もしも発注直後に相場が大きく動いたら、自分にとって不利なレートで新規のポジションを建ててしまったり、期待外れの結果で決済を終えてしまったりしがちです。これに対し、自分が希望する売買レートを指定するのが「指値注文」で、「○○円以下になったら買う」もしくは「○○円以上になったら売る」と条件づけられます。

そして、為替レートが指定した水準に到達すれば希望通りの取引が成立するわけです。到達しなかった場合は取引が成立しないものの、想定外のレートで売買することを避けられるので、自分が頭に思い描いたシナリオに沿ったトレードを進めやすいと言えます。

一方の「逆指値注文」とは、そのネーミングの由来ともなっているように、「指値注文」とは逆のパターンで希望の取引レートを指定するものです。「○○円以下になったら売る」もしくは「○○円以上になったら買う」と指定できます。

「指値注文」と「逆指値注文」の違いについて、具体例を挙げて見比べてみましょう。リアルタイムのレートが1米ドル=105円の局面において、「さらに103円程度まで円高方向に動いたうえで、やがて円安に反転する」と予想したと仮定します。

その場合は、「103円以下になったら買う」という「指値注文」を入れるのが定石です。うっかり「逆指値注文」の買い注文を入れてしまうと、「103円以上になったら買う」という条件設定なので、103円まで円高が進まないうちに約定してしまいます。

しかし、同じく目の前のレートは1米ドル=105円で、「円高の流れはそろそろ止まって円安が進んでいくと思われるが、今が完全に大底かどうかは見極めづらい」と判断した場合には、「逆指値」で新規の買いを入れるのも一考です。たとえば、「105円50銭以上になったら買う」と指定しておけば、底打ちとともに新規のポジションを建てられます。

また、「指値注文」で新規のポジションを建てる注文を入れ、同時に決済や損切りのための「逆指値注文」を入れておくことも可能です。これらの注文を上手く組み合わせて活用すれば、オートマチックに近いかたちでトレードを進められます。

FXの取引で「逆指値注文」はどのように活用すると便利?

先程は新規のポジションを建てる際の使い方について紹介しましたが、「逆指値注文」は決済を行う際にも非常に便利です。

リアルタイムのレートが1米ドル=105円の局面において、「これから円安が進むことが予想されるが、110円台に乗せるのは難しいかもしれない」と考えたと仮定しましょう。このケースでは105円付近で買いのポジションを建てるとともに、「逆指値注文」を用いて「109円以下になったら売る」という決済注文を入れておきます。

すると、思惑通りに110円をめざして円安が進んでいる局面ではポジションを維持して利幅を伸ばしつつ、案の定の展開となって大台到達前に反落すれば、109円まで下げた地点で利益が確定されます。こうして、トレンドがピークアウトした直後に素早く売り抜けられるわけです。

また、「逆指値注文」はあらかじめ損切り(損失の拡大を防ぐ見切り決済)を設定しておく場合にも役立ちます。相場が上昇すると見込んで新規の買いポジションを建てた際に、「○○円以下になったら売る」という「逆指値注文」を入れておけば、予想が外れて相場が下落した場合に指定した水準でポジションが決済され、損失の拡大を食い止められます。

このように「逆指値注文」は様々な使い方が可能ですし、そのやり方も簡単ですから、「指値注文」とともに大いに活用したいところです。

FXの取引で「逆指値注文」を使う際のメリットとデメリット

新規にポジションを建てる場合はもちろん、利益確定や損切りといった決済にも「逆指値注文」は幅広く活用できます。特に損切りをあらかじめ設定しておく場合にぴったりで、「逆指値注文」を上手に使えばリスクをしっかりとコントロールできることが大きなメリットだと言えます。

ただ、どの水準で「逆指値注文」を入れておくべきかについては、慎重に見定めておくことが求められてきます。すぐにヒットするような水準を指定しておくと、性急に損切りを行ってしまい、その直後に自分が予測した方向に相場が動きがちです。

また、「ストリーミング注文」と同様に「逆指値注文」では、発注時のレートと約定されたレートとの間に差が生じることがあります。スリッページと呼ばれる現象で、相場が急変したり、取引が極端に減って流動性が低下したりした局面で発生しやすいので、そのことも注意点だと言えます。

まとめ

「指値注文」と「逆指値注文」は、どちらも自分が希望する売買レートを指定できます。ただし、「逆指値注文」における売買レートの指定方法は、「指値注文」と逆になっている点には注意しましょう。その違いさえ理解すれば、オーダーの仕方は簡単ですし、様々な活用が可能ですから、FXの初心者もぜひとも使いこなしましょう。