FXのインジケーターとは?種類、特徴、選び方について分かりやすく解説!

インジケーターとは、標識、計器、表示器、指針、指標などといった意味を有する英単語で、測定対象の状態を数値で示す装置や、状態を知るうえでの判断材料となる指標などのことを指しています。FXの取引においては、どういったものがインジケーターの役割を果たすのかについて分かりやすく解説します。

FXのインジケーターの種類と特徴について

FXで取引の判断材料となるインジケーターとは、もっぱらテクニカル指標のことを指しています。移動平均線(Moving Average=MA)といったスタンダードなものからニッチでマニアックなものまで、多種多彩なインジケーターが考案されています。

そして、主要なインジケーターはFX会社や証券会社の取引ツールに標準搭載されており、マイナーな存在のものはインターネット上で配布されています。ただ、一般的にあまり知られていないインジケーターは第三者による客観的な評価が不明なケースもあるので、広くよく使われているものから選ぶのが無難でしょう。

多種多様なインジケーターを搭載しているツールと言えば、すぐに連想されるのがMT4(MetaTrader4=メタトレーダー4)です。ロシアのメタクオーツ社が開発した金融取引のプラットフォームで、特にFXの分野で高い人気を誇っています。様々なチャートツールや高機能なテクニカル分析を利用でき、そのインジケーターライブラリーに格納された多数のインジケーターの中から希望のものをダウンロートできます。

インジケーターが示唆するのは、為替相場のトレンド(方向性)やその勢いの強弱、過熱感(買われすぎ・売られすぎ)、トレンドの転換点などです。指標上において、売買シグナル(エントリーや利益確定の好機)が出現するものも少なくありません。

インジケーターの選び方と注意点

インジケーターはトレンド系とオシレーター系の2つに大別できます。トレンド系インジケーターとは、目の前の為替相場においてどのようなトレンドが発生しているのかを読み解くためのツールです。

上昇トレンド、下落トレンド、横ばい(もみ合い=レンジ相場)トレンドのいずれに該当するのかを判別し、その勢いの強弱、トレンドの転換点などを推察できるようになっています。為替相場の流れに沿ってトレードを仕掛けていくトレンドフォロー(順張り)の投資手法において、特に重視されているインジケーターです。

トレンド系インジケーターの代表例としては、移動平均線、MACD(Moving Average Convergence Divergence)、ボリンジャーバンド、一目均衡表、DMI (Directional Movement Index)などが挙げられます。

一方、オシレーター系は相場の過熱感を判断するのに役立つテクニカル指標です。オシレーターとは、左右のどちらかに振り切ると必ず反対方向に同様の動きを示す「振り子」を意味し、相場のオーバーシュート(買われすぎ・売られすぎ)を測定できるように設計されています。

主にオシレーター系は、相場の流れが反転することを期待してエントリーする逆張りの投資スタンスに有効だとされています。相場の過熱感が高まると、やがてトレンドが転換する可能性が高まってくるからです。また、順張りのスタンスでエントリーしたポジションを利益確定する際の判断材料にもなります。

オシレーター系の注意点は、ほぼ一定の範囲内で上下変動を繰り返す横ばいの相場で効力を発揮しやすい反面、強いトレンドが発生している局面では判定の精度が鈍るというデメリットが存在することです。オーバーシュートした相場はいつか必ず反転するものの、どこまで過熱するのかは定かでないからです。

オシレーター系インジケーターの代表例としては、RSI (Relative Strength Index=相対力指数)やストキャスティクス、RCI(Rank Correlation Index=順位相関指数)、CMO(Chande Momentum Oscillator)などが挙げられます。

インジケーターを組み合わせるメリットとは?

テクニカル分析では、これらのインジケーターを用いた分析以外にも、トレンドラインによって相場の推移を検証する手法があります。トレンドラインとは、隣接する高値同士、安値同士を結んだ直線です。

トレンドラインを重視する投資家の中には、「インジケーターはいらない」と考えている人も存在しているようです。トレンドラインとフォーメーション分析(代表的な値動きのパターンに当てはめた判定)によって、今後の方向性や転換点を察知できるので、インジケーターは特に使わないというスタンスを取っているのです。

しかしながら、これはトレンドラインやフォーメーションに限らず、あらゆるテクニカル分析に言えることですが、特定の判断材料を過信するのは禁物です。順張りと逆張りのどちらの戦略で相場に臨むにしても、特徴の異なる複数の分析手法やインジケーターを用いて、総合的に判断するのが賢明でしょう。

言い換えれば、複数のインジケーターを組み合わせたり、トレンドラインやフォーメーションにも着目した検証を交えたりすることで、分析の精度がより高まるということです。

トレンド系とオシレーター系に大別できると先述しましたが、どちらにも属さない別のタイプとして、相関関係にフォーカスを当てたインジケーターも存在しています。異なる通貨ペアの相関関係を表示するものがその一例です。

たとえば、米ドル/円相場の推移はクロス円の通貨ペア(米ドル以外の外貨と日本円の組み合わせ)にも影響を及ぼしがちです。なぜなら、米ドル以外の外貨と日本円を売買する際に、基軸通貨である米ドルにいったん交換するというプロセスを挟むからです。

日本円でユーロを買うケースで言えば、日本円をまず米ドルに交換し、それをユーロに交換するという手順を踏みます。こうしたことから、クロス円の相場には米ドル/円の推移が深く関わってくるわけです。

その関与度を測るインジケーターでは、相関性の高まりや弱まりを数値で示すようになっています。たとえば、1に近づくほど正の相関性が強くなり、−1に近づくほど負の相関(逆相関)性が強くなるといった具合です。

まとめ

インジケーターとは、FXの取引においてエントリーや利益確定、損切りを決める際の判断材料となるテクニカル指標です。FXの取引では、多彩なインジケーターが用いられており、それらはトレンド系とオシレーター系に大別できます。

順張りや逆張りなど、トレードの手法によってどちらを重視すべきかは異なってくるものの、特定の指標だけを過信せず、複数を組み合わせて様々な角度から検証するのが堅実な分析法です。