始める前に知っておきたい! 初心者のための超入門ガイド

始めてみると意外とカンタンで、FXのトレードには特に難解な知識は必要としません。ただ、最低限の知識は身につけておかないと、取引を始めてから戸惑ってしまう恐れがあります。そこで、初心者が知っておくべきFXの基本についてわかりやすく説明します。

最低限、これだけは知ってから口座を開こう! FXの超基礎知識!

まずは、株式投資とFXとの違いから理解しておきましょう。株式市場には4,000社以上が上場しているのに対し、FXで投資できる通貨ペアは多くても30種類程度です。唯一、国内のFX会社で150種類以上を取り扱っているところがあるものの、あまりにもマイナーな通貨は流通量がかなり限られ、経験の浅い人は手を出さないほうが無難でしょう。

つまり、株式と比べれば、FXは投資できる対象がかなり絞り込まれているわけです。4,000社以上もの中から有望な会社を見つけなければならない株式と比べれば、FXは的を絞りやすいと言えるでしょう。

また、株式でも夜間取引が普及してきたとはいえ、それでも市場がオープンしている時間は限られています。しかし、FXは24時間の取引が可能です。

一方で、過去の推移を振り返ると、株価の変動は1年で10倍などといったレベルになるケースも出てきますが、為替レートの変動幅はせいぜい年間で3割程度です。その意味では株式のほうが大きな利益を得られそうですが、レバレッジの違いを踏まえれば、必ずしもそうとは言えないでしょう。

レバレッジとは、預けた資金の何倍にも達する資金を取引できること。株式の信用取引では約3.3倍の取引が限度ですが、国内のFX会社の場合は最大25倍の取引が可能で、資金を有効活用して大きな利益を狙えます。

株式よりも少額でチャレンジできるのもFX の特徴です。最小取引単位が1,000通貨の通貨ペアが多く、たいていは数千円程度から取引を始められるので、初心者はごく少額からスタートし、取引の数を重ねて慣れていくようにしましょう。

必要最低限の専門用語を覚えることも大事ですが、少額にとどめて大きな損を出さないかたちで、実際の取引を経験してみることが一番のトレーニングとなります。トレードのスタイルについても、「FX=デイトレード」といったように短期売買のイメージが強いかもしれませんが、実際にはもっと中長期的なスパンで取り組んでいる人も少なくありません。

どのようなスパンで挑むにしても、為替差益を追求する場合、トレードの基本は同じです。たとえば米ドル/円なら、円安・米ドル高が進みそうな場面で日本円を売って米ドルを買い、円高・米ドル安が進みそうな場面で米ドルを売って日本円を買うというトレードを行い、予想どおりの展開となったところで決済を行います。

FX取引をスタートするまでの流れは?

FXのトレードを始めるためには、FX会社で口座を開設し、銀行の預金口座から投資資金を送金する必要があります。それらを済ませば、自分が持っているパソコンやスマートフォンで自分の口座にログインし、すぐにでも取引が可能です。

初心者が選ぶのにオススメのFX会社は、スプレッドの安さやツールの使いやすさで定評のあるところでしょう。ネット上の評判などを参考にしながらも、実際に自分で手数料を見比べてみたうえで候補を絞り込むのが無難です。

口座開設手続きについては、本人確認書類の提出もアップロードで済ませられ、ウェブ上で完結してしまうFX会社が増えています。手続きを終えれば、自分専用のIDとパスワードが郵送されてくるのを待つだけです。

いざ取引を始めようとした際、FXには多彩な注文方法があって何から始めればいいのか戸惑ってしまう初心者もいることでしょう。高度な注文方法はトレードに慣れてから試してみるようにして、まずは最もシンプルな指値と成行という注文から利用するのが基本です。

指値とは、自分が希望するレートに達したら売買するという注文方法です。これに対し、成行はレートにはこだわらず、とにかく売買を成立させたい場合に用います。

挫折することなくFXを長く続けていくための秘訣とは?

誰しも、お金を増やしたいと思ってFXを始めたはずですが、逆に減らしてしまう人がいるのもシビアな現実です。いったい、その原因はどこにあるのでしょうか。

初心者だけに限らず、FXや株式などの投資経験があった人も含めて、失敗談において共通しがちなのは、「計画性がない」ということ。経験を重ねて自分にぴったりなトレードのスタイルを探すのは大事なことですが、大損を繰り返していると見つけ出す前に手元に資金が尽きてしまう恐れがあります。

特に初心者は失敗する確率が高いからこそ、予想が外れて損失が出ても深傷を負わないように、少額の取引にとどめておくことが肝心です。そうすれば、損失が続いても資金が一気に減ってしまう状況は避けられ、経験を積むにつれて成績が向上することを期待できるでしょう。

「計画性」という言葉を用いましたが、重要なのは細かく資金管理を行うことよりも、大きな損失を避けることです。予想が外れているのに諦めきれなくてストップロス(損失を最小限にとどめるために行う見切りの決済)を入れられないというパターンも、FX で挫折する人によく見られる傾向でしょう。

また、えてして大きな損失を出す初心者は、いきなりマイナーな通貨から取引をスタートしがちです。流通量が限られているとレートが大きく変動しやすく、読みが外れた場合のダメージが大きくなりやすいうえ、その通貨に関する情報も多くありません。

そういった意味でも、やはり世界の基軸通貨である米ドルは最も情報が豊富ですし、流通量も他の通貨を圧倒しているので、初心者に最もオススメの通貨だと言えるでしょう。

FXのリスクと注意すべきポイントとは?

先ほどFXは株式の信用取引よりもはるかに高い倍率のレバレッジを効かせられることについて説明しました。確かにレバレッジの倍率を高くすると、預けた資金の最大25倍もの投資が可能となり、大きな利益を得られる可能性が出てきます。

しかし、一方で予想とは逆方向に外国為替レートが推移した場合には、レバレッジを低く抑えているケースよりも損失の金額が大幅に膨らむことになります。その結果、一気に手元の資金が減っていき、トレードのコツをつかむ前に底を尽きてしまいかねません。

よくFXの教科書では「資金(リスク)管理が重要」と説かれていますが、なかなか初心者にはピンとこない表現でしょう。もっと突き詰めて言えば、アテが外れた場合も資金がカンタンに底を尽きないように、「許容できる損失の把握」が重要なのです。

まとめ

口座開設や入金手続きなどは難しくありませんし、ウェブ上でほとんど完結するので、今までにも増してFXは誰もが気軽にチャレンジできる投資となっています。しかしながら、まったく無計画のまま、行き当たりばったりのトレードを続けると、あっという間に資金が尽き、挫折を味わってしまう恐れが出てきます。

初心者には失敗がつきものだからこそ、大きな損失を出さないように心掛けることが大切です。積み重ねた経験が着実に成果をもたらす日を迎えるためにも、むやみな損失の回避は非常に重要なテーマです。